木造2階建ての住宅を柱や梁を残してスケルトン状態から工事した全面改修リノベーション。地元、江戸川区の友人のご実家で細い路地を入ったところにある約7坪の住宅。

学生の頃は遊びにお邪魔した事もある建物を自ら改修する事になり、非常に感慨深い工事でした。その頃は気付かなかった建物の大きさ。1階が約7坪で2階が約6坪。お風呂はあるが脱衣所なし。トイレや靴箱は外壁から飛び出して作られていました。2階へ上がる階段もかなり急な勾配でした。

遊びに行っていた頃とは路地の形状が変わっていたり、近隣の雰囲気も変わってしまっていましたが友人実家の建物は変わらずむしろ劣化が進んだ状態で残っていました。外壁や屋根も恐らく手を入れておらず、あちこちにひび割れや錆びなど劣化が進んでいました。それでも柱や梁等は補強しながら建物全体がほぼ新築同様の仕様になりました。

1階の約7坪の中に玄関・トイレ・キッチン・ユニットバス・脱衣室・寝室もあります。限られたスペースの中でいかに使いやすくゆとりある空間にするか、お客様と一緒になって考えて1つの建物を創っていく。この仕事の楽しいところですね。

リノベーションを依頼してくれた友人、そしてそのご家族、本当に感謝しています。

既存の柱や梁の位置は基本的にほぼそのままの位置にしているため、それに合わせてのレイアウトになっている。追加で柱を立てて構造金物を使い補強を行った。基礎も補強し、断熱・遮熱等の対策も行っている。レイアウトも工夫し、今までなかった脱衣室も設ける事が出来た。写真中央の扉が洗面所出入口。キッチンは最低限のコンパクトにしている。

2階は元々中央に階段があり、左右に部屋があったが階段を端に寄せて広い1つの部屋にした。屋根裏には遮熱シートを貼り、元々なかった断熱材も入れた。小屋裏換気も設け、暑くなりやすい2階の環境を改善した。また、風の抜けやすい位置に窓を設けたので通風も良くしてある。

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