ご親族が住んでいた木造戸建てに3世代目がリノベーションして住むことになりました。ご高齢の方が今まで住んでおり、身体も不自由になりながらもここで生活していました。掃除や片付けがしづらくなり建物自体も傷んでくるところが出てきます。ただ雨漏りや躯体、骨組み等の傷みはなかったので残せるところは残して内部をリノベーションしました。古いまま使えるところはそのまま残して予算を抑えながら必要なところは変えていくとった方法もリノベーションするうえでの方法の1つです。
工事前の写真。木部の汚れや劣化が激しい。畳も古くなっており、天井も劣化している。
畳と聚楽壁(砂壁)だった和室からフローリングのリビングダイニングへリノベーション。キッチンは部屋から見えるため、あえて色の目立つ色を選択。柄のある面材を使用すると流行り廃りがあるため長く使っていると逆に古いイメージになってしまいます。
こういった柄のないシンプルなものを使った方が長く使っていても古さを感じないでお使い頂けると思います。
リノベーション前の和室。長年の汚れや風化が各所に見られる。奥がガレージ。
元々和室だったため、真壁という柱や長押、鴨居等の木部が見えている状況でした。
ただ汚れや劣化が酷かったため、塗装で仕上げました。これを茶色などに塗って”木”っぽくしてしまうと逆にニセモノに見えてしまうのであえて全く違った色で塗装しています。
ガレージとの間に明り取りを設置。人の気配がわかるようになっている。
工事前の写真。蔦を使ってジャングル風にしようとした様子。
「トイレをジャングルにしたい」という奥様の熱望により壁・天井・床すべて植物の描かれたジャングル柄を貼りました。装飾等は奥様が色々とDIYにて施される予定です。
壁と天井は植栽の描かれたクロス。
1階の半分は車庫になっておりガレージとなっています。今回住まわれるご夫婦が共にバイクを乗るためここにバイクを2台停めます。またご主人がDIYも好きなため壁を全てこちらで工事するのではなく、ご主人が塗装できるような形で計画しました。1面だけは穴の開いた有孔ボードを貼って、あとでフック等を使って自由にカスタマイズできるようになっています。それ以外にも全面ベニヤを貼ってあるため、ビスを打って棚を付けたりとDIYでいじりやすくしてあります。
工事前のガレージの写真。奥に見えるのが和室と台所。
ご主人がご自分で塗装出来るように壁はラワンベニヤを貼っています。DIYで塗装する場合に目地を綺麗にする事は難しいので、あえて目地を目立つように出す貼り方をしています。1面だけは穴が開いている有孔ボードを貼っています。
DIYの得意なご主人がご自分で壁を塗装。こちらで工事した壁の有孔ボードにフック等を駆使してバイク道具や工具を飾り付け。
こちらで工事した壁の有孔ボードにご主人がフック等を設置してバイクで使う工具を収納。