株式会社牛久工務店一級建築士事務所

2024年9月28日 人工物と自然物

先日テレビを見ていたら料理研究家の土井善晴さんがとても興味深いことを言っていました。

土井さんはテレビ「きょうの料理」や「一汁一菜」を提案している事でも有名です。またお話しも上手でとても面白いですよね。料理の技術や方法を教えているというよりは料理に対しての姿勢や考え方、哲学的なことに沿ってお話ししているのかなとも個人的には思っていました。

なので聞こえてくるのがとてもシンプルでスッキリしていますね。

その中で、こんなこともおっしゃっていました。

「ぬか漬けだったり白いご飯だったり、野菜もそうだけど全部”自然物(しぜんぶつ)”だから飽きないんだよね。逆に人工物は飽きるでしょ?だから味噌汁は毎日飲んでも飽きないんだよ。」

これは建築や家づくりにも通じますね。近年は工場で生産された規格品で家が出来上がっています。フローリングや建具、壁なども「木目調」というニセモノの木材を使う事がもう当たり前になっています。確かにこれだと”飽き”が来ますね。

傷や不良がなく、品質にバラつきがないよう求めていってたどり着いたのが”規格品”。でも自然物はバラつきや傷などあって当たり前。それもまた個性ですね。

人間もまた同じな気がします。逆にその方が価値があって良いのでは?

「あれも取り入れて、これもやって、ネットでみんながこれが良いって言ってるからこれもやって・・・」

家づくりも土井善晴さんの「一汁一菜」のようにもっとシンプルに考えて自然物を取り込んでも良いのかもしれません。ふと勉強になりました。

自分も含めてなるべく自然物(しぜんぶつ)に触れ合って生活していきたいですね。

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